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トラジャ旅行

ガイドブック、『地球の歩き方インドネシア版』を見たときからずーっと行きたかったタナ・トラジャ。

赤道直下に位置するスラウェシ島の首都マカッサルからバスで約8時間の場所にある、トラジャ人という民族が住む地域だ。

私の住むスマラン(中部ジャワ)からはスラバヤ(東部ジャワ)を経由してマカッサル(スラウェシ島)へ。ジャワ島と時差が1時間あるので時計を合わせる。マカッサルに到着すると準備を整えてトラジャ行きの夜行バス(Bus LITHA&CO、Rp.170,000/一人、21:30集合22:00発)に乗り込んだ。インドネシアの夜行バスなんだから、さぞかし大変だろうと予想していたが、枕とブランケットと更にフットレスト付き、限りなく体を伸ばせるゆったり快適なシートで驚いた。ただ、バスのクラクションが「パラリラパラリラ~♪」とけたたましく鳴るので耳栓は必要かもしれない。私はダウンジャケット(冷房対策)、マスク(乾燥対策)、耳栓・アイマスク、酔い止め服用の完全防備でウトウトしているうちに到着した。

到着後は近くの食堂でもち米を炊いた朝食をいただく。ココナッツの実を削ったものをかけて食べるらしい。

85%がキリスト教徒というトラジャではたくさんの教会を見かける。

頼んでおいたレンタカーで早速ケテ・ケスという船型伝統家屋「トンコナン」が残る集落へ向かう。私がずっと興味があった、トラジャ人の家。

トラジャ建築の、竹を二つに割って交互に組み合わせて重ねた屋根は重圧で美しい。

家は納屋は向かい合って対になっており、男性の象徴である水牛の角が飾られた家の前には、女性の象徴である納屋がある。どちらも壁には美しい模様が描かれており、風や米、太陽などといった自然物がモチーフになっているのだという。

水牛は、この地方にもともといた動物で、結婚式やお葬式などで捧げものとして屠られる。

特にトラジャ人のお葬式は莫大なお金がかかると有名で、1頭10~1000万する水牛は、天国へ連れていってくれる乗り物とされているため、有力者の葬儀では200頭ちかく屠ることもあるとか。そのために、亡くなってすぐに葬式をすることはせず、独特な方法で遺体処理を行い、ミイラにして何年でも葬式費用が用意できるまで家に安置されるという。とにかく半端ではない。

納屋の梯子をかける壁から突き出た床の裏にも文様が描かれている。

水牛が売られている市場は市内にある。

値段は、肌の色がピンクだったり、角が右と左で上下に角度がついている水牛で、希少価値が高いほど金額もあがるそうだ。

この子がこうなっちゃうのか~ちなみにお亡くなりになった後は、どんな水牛も一律4万円になってしまうとのこと。

いろいろ考えていると、浮かんでくるのは 「トラジャ人はお金持ち?」という疑問。案内してくれたトラジャ人の話を聞いてみると、とにかく勤勉。賢い子どもがいると、親戚家族みんなでお金を出し合って応援するとのこと。

ビジネスマンは木材関係の仕事が多く、真面目な農民も多い。人生は1回成功すればいいと言っていて、成功したら必ず親戚の子どもたちを助けることが前提らしい。インドネシアに来てから、モラルがあるしっかりした人が多いな~と思っていたけど、トラジャ人は輪をかけて勤勉な印象でした。

【耳寄り情報】

マカッサル空港から飛行機で1時間でトラジャまで行けるようになったようです。詳細はこちら:http://visitindonesia.jp/news/161215-2.html


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