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断食月の様子

  • Kaori Blue
  • 2016年6月22日
  • 読了時間: 4分

6月7日からインドネシアでは1ヶ月の断食期間に入っています。

断食前は職場の食堂も閉まり、いよいよきたか・・・食べ物探すの大変そうだし、みんなぐったりするんじゃないのかな。私も隠れて食べなきゃな。なんて心配していたのですが・・・。

いざ始まってみたら、職場の食堂や、街中の飲食店もほとんど開いているので、正直、断食月ということを忘れてしまうくらいです。

私の職場はイスラム教徒以外の人が25%もいるので、クリスチャンの同僚たちと一緒にご飯を食べています。(主にカトリック。)

イスラムの人でも、病気や旅行中、女性の生理中、妊娠中は断食をしなくていいので、普通に食堂にいます。(ただ、断食しなかった期間を数えておいて、ラマダンという連休の後で、断食を追加で行うとのこと。ツケを払うという言い方をしています。それでも、どうしても断食できない人は、お金を貧しい人に払うとのこと。)

もともと、断食の行為には、貧しい人もお金持ちも同じ苦しみを味わうという意味もあるそうです。

私はというと、食べないのは我慢できたとしても、この暑いスマランで水も飲めないのはかなり辛い。無理して病気になりそう!ということで、最初から断食するつもりは無く(笑)

それでも、最初の数日は、同僚の前では水を飲まない様に気を使っていたので、仕事中に喉が渇いて仕方ありませんでした。

驚いたのは、同僚たち。地方の先輩隊員からは、断食月はみんな早く帰ったり、働かなくなると聞いていたので、私もサボれるかなーなんて、ある意味甘い期待をしていたのですが・・・

様子を見ていたら、みんな普通に働いているんですけど!!

(まぁ、普段から昼寝したり、ネットサーフィンしたり、チェスして、まったりしていないわけではない。笑)

それでも、いつも通り働いている。

聞くと、「年に1回だし、普通だからね」「慣れたよ」と。すごいなー。

ちなみに、職場の始業時間は1時間遅くなりました。(いつもは7時開始なんですが、8時になり、ゆっくりです。)太陽の出ているときは何も口にできないということなので、みんな早朝に起きて、4時半頃までに食事を済ませます。17時半まで食べれなくなるので、食いだめですね。だから、早起きして、また寝直すそうです。

夕方になると、みんなで集まり、友人や家族たちと断食明けの食事をします。みんなで一緒に食べるのが恒例。この時期は外食は増えるので、レストランも通常月以上に繁盛するそうで。街中に、食べ放題の期間限定セールの宣伝が貼られています。ホテルが多いスマランでは、この時期、ビュッフェが格安で食べれるようになります。ただし断食明けの17:30~18:30の時間限定!面白いですね。

断食明けに食べるものは、とにかく甘いもの。ナツメグのドライフルーツは代表的。他にも、甘いジュースや焼き菓子を食べます。

美味しかったクッキー。ドライフルーツが詰まっている。

★ここからは気づいたことを箇条書きで。

・道端で無料で食べ物を配っている。(宗派は関係なくクリスチャンも受け取ってもいいらしい。)モスクでは、無料でご飯を提供するので、ジャカルタのモスクで3000食を用意したと新聞にありました。

・夕方になると道端でジュースなどを売る大学生がたくさん。断食明けの連休のおこずかい稼ぎらしい。

・断食月は給料2倍。ボーナスが配られ、連休に備える。断食明けの連休には新しい服を着るらしく、露店でもロングワンピースがたくさん売られていた。

・職場の冷房がいつもより涼しい?!汗をかかないようにしているのかも・・・。

・カラオケ店が閉まっている!娯楽施設や風俗店などは、1ヶ月間営業停止になるそうです。

・日中は何も口にしないだけでなく、鼻をほじったりするのも禁止。私の理解では、体の全ての穴から何か入るのが禁止されているようだ。

・イスラムの日に5回のお祈りの時間が長くなる。この時期にコーランを読むと徳を積めるらしい。

・断食していない人に対しても、差別や強要はなく、ごく自然。食べ物の話をしても全く問題ない様だ。

・断食していて一番大変そうなのは、熱気に包まれた台所で料理する屋台のおばちゃんたち。(味見もできないので、感覚でつくるそうです。目の前に料理がありながら食べれないって拷問では・・・)

そして、熱い中、交通整備や外回りをしなくちゃいけない人たち。(熱中症ってレベルではない気がする)

・妊婦さんや病人でも、断食すると祝福があるという考え方なので、断食をする人がいる。実際同僚の友人の妊婦さんも子どもの為に断食しているとのこと。大丈夫かなぁ。。。

・友人が入院したので病院に行ったら、本当に患者さんが断食していた。ナースも断食するそうで、注射とかふらついて変なところに刺されそうなんて、怖くなりました。

かぼちゃのような見た目でパパイヤのような味のフルーツジュース。

断食明けによく食べるらしい。

以上。ラマダンレポートでした!

ちなみに、私の住むスマランは人口200万人以上の、ジャワ島の第五の都市として知られているので、こんな状況です。が、田舎では本当に食べ物を探すのが大変になると聞いています。場所によって差がありそうです。


 
 
 

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